学校などで起きるいじめを解消するにはどうしたらいいんだろう…
子供が学校でいじめを受けていたり、働き始めた職場でいじめを受けていたりする場合、解決するためには証拠を押さえることが非常に重要です。
いじめの内容は暴言や暴力、その他の嫌がらせなどがあり映像や音声として証拠を残す必要があります。
探偵や弁護士に相談する必要がありますが、それでも証拠は必須ですね…
そこで多くの人が考えるのが「スパイカメラ」を使用した証拠撮影です。
- 本当にいじめの証拠を自分たちで撮れるのか
- どんなカメラを選べばいいのかわからない
といった方もいるでしょう。
今回はいじめの対策にスパイカメラは有効なのか、選び方や撮影方法、証拠を撮影した後の流れなどについて詳しく解説していきます。
学校や職場でいじめに悩んでいる方は、いじめ解消のために参考にしてみてください。
- いじめの証拠撮影にスパイカメラは有効なのか
- いじめ対策に有効なスパイカメラの選び方とおすすめの小型カメラ
- 小型カメラを使った撮影方法と撮影後のいじめ解決方法
いじめの対策としてスパイカメラは有効なのか?
昔からいじめ問題は学校や職場に少なからずあり、中には被害者が追い込まれて命を絶ってしまうケースも発生しています。
文部科学省が発表した「令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果」によると、いじめの発生件数は以下の通りです。
- 公立などの小・中・高・特別支援学校における、いじめ認知件数:約61万5千件
- 暴力行為の発生件数約7万6千件
- 不登校児童生徒数:24万5千人
参考元:文部科学省/令和3年度 児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果について(通知)
このようないじめを早急に発見し、対策を取る上でスパイカメラはとても有効です。
学校側や加害者側が真剣にいじめに対し動いてもらうためには「いじめの証拠」が最も有効だからです。
いじめの証拠を提示すれば、学校側も放置していたと指摘されたくないですし、加害者側の親も証拠を基に処罰を受けるようなことを避けたくなるのが当然でしょう。
いじめの対処は本人たちの関係や状況を見極めた対策が非常に重要
明らかないじめではない場合、加害者側がいじめと思っていないのに一方的にカメラで撮影を行い学校や教育委員会に晒してしまうと、こちらが加害者として子供たちを傷つけてしまう恐れがあります。
また、スパイカメラを使ったことで本来なら話し合いで解決するはずであったものが大ごとになり、発覚以降子供が学校に馴染めなくなるリスクもあります。
いじめの状況に関しても、暴力行為は一切なくLINEなどで言葉の暴力を受けているケースもあるでしょう。
このような場合はカメラが不要と考えられますし、何かしらの証拠を掴もうとスパイカメラを子供に持たせるのはリスクが伴うことも理解しておく必要がありますね。
いじめ自体は絶対によくないけど、使用は慎重に見極めないといけないですね…
自身が受けている大学や職場でのいじめを解決する場合にも注意が必要
職場での体罰や言葉の暴力があり、相手がいじめと認識していて周りが動いてくれないような場合には、スパイカメラで証拠を残すことは非常に有効です。
一方で嫌に感じているものの、完全にいじめといえないような場合や真摯に向き合ってくれる上司がいるなど、他の解決先がある場合には相談が先決といえるでしょう。
自分だけでこのようないじめの対策方法について、判断が難しいという場合にはスパイカメラの使用も含め探偵事務所などに相談するのも一つの方法です。
いじめ対策に有効なスパイカメラの選び方
いじめの内容が体罰や暴力など、映像として残るものである場合はスパイカメラの活用をおすすめします。
いじめ対策で証拠を押さえるためのスパイカメラを選ぶ場合は3つのポイントを意識しましょう。
・小型で相手にバレないような小型のスパイカメラを選ぶ
・高画質で証拠がしっかりと映るスパイカメラを選ぶ
・長時間撮影可能なスパイカメラを選ぶ
この3つのポイントについてわかりやすく解説していきますので、購入の際には参考にしてみてください。
いじめの証拠を押さえるには最適なスパイカメラを選ぶことが大切ですよ。
小型で相手にバレないような小型のスパイカメラを選ぶ
スパイカメラと聞くと、相手に見つからないため小さいものばかりを連想しがちですが、サイズはさまざまです。
例えば証拠映像を残すためのものであり、相手にカメラがバレていいものはわざわざ小さくする必要がありません。
屋外用の監視カメラや車載カメラなどが当てはまり、大きくすることで防犯にも繋がり画質やバッテリーも比較的高画質で長持ちしやすくなります。
いじめの場合に関しては、小型スパイカメラが基本的におすすめです。
相手にバレないようにすることが、証拠を押さえる上でとても大切ですしね!
証拠を押さえる場所や環境にもよりますが、小型のスパイカメラで多いのが以下のような種類です。
・ボールペン型
・腕時計型
・ライター型
・USBメモリー型
・メガネ型
・その他付属品など
小型のスパイカメラはサイズの大きいものと比べて、画質やバッテリー容量が少なくなります。
撮影時間や場所によって、被写体までの距離などを総合して決めるといいでしょう。
高画質で証拠がしっかりと映るスパイカメラを選ぶ
スパイカメラで撮影したものの、相手の顔がぼやけていたり暗くて見えにくては証拠としての使用が難しくなります。
環境にもよるので一概にはいえないのですが、最低でも720P (1280×720ピクセル)以上のものを選ぶようにしましょう。
また、どれだけ明るく映るかも重要です。
夜の撮影はほとんどないとは思いますが、電気がついていない暗めの場所でも明るく映せるかもチェックしましょう。
商品にもよりますが、スパイカメラの撮影映像はサンプルとして公式サイトなどで確認可能です。
スパイカメラによっては明るさを調整可能なものや、ナイトビジョン機能搭載のカメラもあるので、同時にチェックしましょう。
長時間撮影可能なスパイカメラを選ぶ
いじめはどのタイミングで受けるか予想できないことが多いので、なるべく長時間撮影が可能なものを選ぶようにしましょう。
撮影時間に関しては商品にもよりますが、小型スパイカメラとなると稼働時間(録画時間)は30分~100分ほどです。
メガネ型やペン型などは、さりげなく自身で操作したり一度トイレに行ったりして操作すれば問題ないでしょう。
更に長時間の撮影を行いたい場合には大型でバッテリー容量が大きいタイプのものを選ぶか、給電可能なタイプを選ぶといいでしょう。
例として、モバイルバッテリー型(スパイダーズX社製)などであれば18時間以上の連続稼働も可能です。
言葉での嫌がらせだけの場合もあるので録音機能は必須となるのですが、最近のスパイカメラはボイスレコーダー機能がほとんどついているので安心です。
購入時には念のためチェックするようにしましょう。
スマホで見れる小型カメラはいじめの撮影に有効?
最近ではWi-Fi環境が整っている場所が多く、スマホで映像を確認できる小型カメラもあるって聞いたんですけど?
確かに気になっている人は多いみたいですね!
リアルタイムでの映像確認や、遠隔操作をしたいと考えている方にはおすすめです。
ただし、機能を上手に使いこなすにはWi-Fi接続とIP接続の違いについて、理解しておかなければなりません。
ここではスマホで見れる小型カメラの特徴と、いじめの証拠撮影に活かせるのかについて解説していきます。
リアルタイムで確認可能
スマホで見れる小型カメラは通信機能を活かし、映像をリアルタイムで確認可能です。
専用のアプリがあり、小型カメラの電源が入っていれば映像をスマホから確認できます。
後述しますが、Wi-Fi機能が空いたスパイカメラは10~20m以内が通信範囲となるので注意しましょう。
遠隔操作ができる
スマホで見れる小型カメラは、Wi-FiやBluetoothの通信環境が整っていれば遠隔で操作できます。
映像を見ながら小型カメラのアングルを調整したり、カメラの電源のオンオフを操作可能です。
カメラを身に付けている本人が操作をする必要がないため、周りにバレにくいメリットがあります。
映像を見返すことができる
スマホで見れる小型カメラの中であれば、一定期間で撮影した動画を見返すことができます。
カメラの種類によっては本体ではなくクラウド上に録画できるので、容量を気にする必要もありません。
動画を見返しながら証拠となる動画をスマホに保存することも可能です。
IP機能がある小型カメラを選ぶ必要がある
ここまで聞いた限りでは圧倒的にスマホで見れるスパイカメラが良さそうな気がしますね!
確かにメリットが多そうだけど、いじめ対策に使うのならWi-Fi機能とIP機能の有無については絶対に知っておくべきです。
まずWi-Fi機能で接続する小型カメラは以下の点に注意しましょう。
・接続範囲は10m~20mほどで自宅から学校にある小型カメラを操作するといったことはできない
・10m~20m内にいたとしても壁などの障害物に弱く、確実に操作できるとは限らない
このような制限があるため、自宅内で隣の部屋を撮影したいといった場合でないと機能を活かせません。
次にIP機能で接続する小型カメラの特徴について見ていきましょう。
・インターネット環境が整っていれば距離は関係なく、どこからでもカメラ映像の確認ができる
・専用のアプリやソフトウェアをダウンロードすれば、カメラの操作や各種設定も可能
IPカメラは介護の現場などで使われることが多く、小型でカモフラージュしたカメラにIP機能を搭載した商品はあまりないといえます。
しかし、ランドセルに潜ませやすい「基盤型カメラ」や「置き型タイプ」のものであれば複数の商品が販売されています。
比較的サイズの小さいものであれば、かばんやランドセルに入れるなどして撮影することもできます。
カメラを仕掛けた場所のWi-Fi環境が整っていれば、Wi-Fi型の小型カメラでも遠隔視聴が可能です。
いじめを証明できる撮影の仕方
カメラの選び方はわかったんだけど、具体的にどんな時にどうやって撮影していくんだろう…
ここではいじめの場所や内容に応じたおすすめの小型カメラや、その撮影方法について見ていきましょう。
各シチュエーションごとでポイントを押さえれば、バレずに証拠を押さえることができるでしょう。
学校でいじめられている場合
学校でのいじめには以下のようにさまざまなケースがあります。
・使用している教科書や上履き、机などに落書きされたり隠される
・話しかけたのに無視されたり、明らかに避けられている
・何かを強要させられる(お金の要求、お弁当を取られるなど)
このようないじめの証拠を押さえる場合にスパイカメラが活用できます。
どのようなスパイカメラがおすすめで、どうやって証拠を撮影すればいいのかを解説していきます。
使用している教科書や上履き、机などに落書きをされたり隠される
自分の持ち物から離れるタイミングで受けやすいのが、物を隠されたり落書きをされたりするいじめです。
隠されるものにもよりますが机周りでのいじめが多い場合には、自分の机全体が映せる箇所からスパイカメラでいじめの様子を確認する方法が最適です。
他の人に触られる可能性が少ない、教室後ろにある自分の棚からの撮影が適しているでしょう。
逆にロッカーで嫌がらせを受けている場合には自分の机からの撮影が最適です。
学校内で上手にカモフラージュさせられるおすすめのスパイカメラは2つあります。
まず一つ目がペン型スパイカメラで、手で持ったり服装への装着したりとさまざまな撮影が可能です。
ペンを持ったりすること自体は全く不自然ではないので、周りに人がいても安心です。
自分の机周りを撮影したい場合には、教室の後ろにある棚でバックにひっかけたり、ペンケースごと置いたりするといいでしょう。
ペンと同様に全く違和感がないので、あらゆる場所に設置できます。
カメラの位置は側面なのでバレにくく、机の上や教室の後ろにある棚に立てて収納するなどして設置可能です。
非常に高画質で長時間録画ができるだけでなく、リモコン操作ができるのでポケットの中などでスイッチ操作や録画スタートができます。
スパイダーズXは国内メーカーで、品質の高さで有名です。
話しかけたのに無視されたり、明らかに避けられている
話しかけたのに無視されたり、避けられるのは基本的に休憩中に起こります。
無視されている場合には会話の録音ができるようにして、明らかに孤立している場合にはその様子を撮影できるようにしましょう。
教室内での撮影は上記で説明した方法と同様に、机や教室後ろにある棚を利用するといいでしょう。
このようなケースでもボールペン型や電卓型の小型カメラがおすすめです。
何かを強要させられる(お金の要求、お弁当を取られるなど)
何かを強要されるいじめに関しても教室で起きる場合には、上記方法で撮影を行います。
お金の要求に関して、一緒に売店やお店に連れていかれて強要される場合には、制服やカバンに装着できるスパイカメラを活用しましょう。
具体的にはポケットなどに装着できる「ペン型」のものやカバンにボイスレコーダーを仕込む方法が最適です。
オフィス勤務の会社でいじめられている場合
会社内のオフィス勤務時にあるいじめとしては以下のようなケースがあります。
・直属の先輩や上司からの直接的な暴力や必要以上の叱責および体罰
・無理難題の要求
・会社への休日出勤や早出・残業の強要
このようなオフィス勤務時のいじめについて、証拠の押さえ方やおすすめのスパイカメラを紹介していきます。
直属の先輩や上司からの直接的な暴力や必要以上の叱責および体罰
いじめのなかで最も多いといえるのが必要以上の叱責や暴力です。
営業で契約にいたらなかったり、何かミスをしてしまい自分の机や上司の元へ呼び出されてみんなの前で叱責されます。
怒られている最中はこっちを見ているだろうしカメラの設置や撮影なんてできるのかな…
このようなケースでは、上司や自分の机を撮影できる箇所にスパイカメラを仕掛けるのが最適ですよ。
オフィス勤務でのいじめを撮影するためにおすすめのスパイカメラは2つあります。
スーツのボタンが使用されている箇所であればどこでも装着可能です。
高画質で稼働時間は90分もあり内臓マイクもついているので、暴力を振るわれる瞬間はもちろん叱責の様子も抑えることが可能です。
身に付けながら撮影できるので、別室など想定外の場所に連れていかれたとしても対応できます。
相手を見ながら撮影できるので、証拠を撮影しやすい特徴があります。
カメラは小型でむき出しではないため非常にわかりにくいデザインで近距離であっても安心です。
身に付けて撮影するのはもちろん、机などにおいて広範囲を撮影することもできます。
この他にも自分のいないところでの嫌味を録音したい場合にも活用可能です。
学校のいじめで紹介したペン型や電卓型のスパイカメラも有効ですよ。
無理難題の要求
無理難題の要求に関しても帰社したタイミングなどが多く、自分の机や上司の元で叱責と同時に伝えられます。
そのため、上記で説明したカメラ型やボタン型などのスパイカメラで証拠を押さえることができます。
遅くまでの残業や早出を無理やり要求されたり、サービス残業の強要があったりするケースがあります。
このような場合には、映像はもちろん働いた時間を証明できるタイムカードや会社への入退室時間、ICOCAの利用時間記録なども抑えておくと残業代の請求にも役立ちます。
会社への休日出勤や早出・残業の強要に関しても同じ対策を試してみるといいでしょう。
営業車内など密室の空間でいじめられている場合
周りに人がいてはマズイからとオフィスではなく、密室空間となる営業車内などでいじめを受けるケースもあります。
・車内で必要以上に叱責や暴力を受ける
・物を投げてきたりシートを倒して嫌がらせをしてくる
このような車内でのいじめも、基本的にその場所にあっても不自然でないものにカモフラージュしたスパイカメラを選ぶようにしましょう。
車内でのいじめを撮影するためにおすすめのスパイカメラは1つあります。
充電器型カメラであれば、ダッシュボードの上やセンターコンソール、サンバイザーに挟むなどして撮影できます。
長時間録画もできますし、バッテリー切れの心配もなさそうですね!
車内の状況によってはペン型のスパイカメラをバックにひっかけたり、メガネ型のカメラをダッシュボードに置いて撮影する方法もありますよ。
部活やサークル内でいじめられている場合
部活やサークル内でのいじめとしては、以下のようなケースがあります。
・部室ないでの先輩や先生からの暴言や体罰
・ミスなどに対する嫌がらせ
・話しかけたのに無視されたり、避けられる
部活やサークルは上下関係を学ぶ場でもあり、気に入らないからと必要以上に叱責したり暴力を振るうなどのいじめがあります。
生徒同士はもちろん、顧問からのいじめを受けることも珍しいことではありません。
部活の内容にもよるのですが、運動部の場合は激しい運動の中ではスパイカメラを身に付けて証拠を撮影するのは現実的ではありません。
なるべくいじめを映すことができる場所からの撮影で対策しましょう。
道具を入れるバックなどを置ける環境があれば、メガネ型カメラやボールペン型カメラを装着して撮影する方法もあります。
時計やメガネを身に付けることが可能であれば、装着して必要なタイミングで証拠を撮影する方法もあります。
スマートウォッチ型であれば運動中でも身に付けることが可能であり、簡単な操作で録画を開始できます。
画面にはバッテリーの残量も表示されて、電池切れによる撮り漏れを防ぐことが可能です。
ボイスレコーディングも可能なので、運動中の暴言なども録音できます。
部室内に関しては、かばんにボールペン型カメラをひっかけたり、メガネ型カメラや時計型カメラで撮影することが可能です。
いじめの証拠撮影など合理的な理由がない場合、基本的にトイレや更衣室・シャワー室の撮影は違法です。
いじめの証拠だからといって、撮影した映像を周りに見せたりすると迷惑防止条例に引っかかる恐れがあるので注意しましょう。
帰り道や自宅の側でいじめられている場合
学校が終わったあと、誰もいない帰り道などでいじめにあうケースがあります。
・金銭の要求や商品購入の強要
・暴力や暴言
・嫌がらせや迷惑行為の強要
帰宅時は基本的に移動しながらとなるので、設置型のスパイカメラで撮影することはできません。
メガネ型や時計型、ボールペン型のものを装着して撮影するようにしましょう。
暴力はないものの暴言でいじめられている場合には無理にスパイカメラを使う必要はなく、ボイスレコーダーをかばんに仕込ませる方法があります。
ボタンが縫い付けられているようなカバンであれば、自然な感じでボタン型カメラを取り付けての撮影もできそう!
かばんをおいて固定できれば、離れた位置から全体を撮影することも可能ですね。
学校やオフィスでのいじめの証拠を撮影した後はどうやって解決する?
学校やオフィスでいじめの証拠を撮影できたとしても、自分ひとりでむやみに解決しようとするのはよくありません。
解決後に学校や会社にいきにくくなったり、人間関係が更に悪化したりする可能性があるからです。
いじめで加害者や学校を訴える場合にも手続きが必要ですよ。
ここではいじめの証拠を掴んだ後の流れについて解説していきます。
学校でいじめが起きている場合の対処方法
学校で子供がいじめられている場合は、いじめが解決した後のことも慎重に考える必要があります。
また、明らかないじめであっても加害者側はいじめと認識していなかったり悪気がない可能性もあります。
可能であれば保護者同士で話し合うことから進めていくのが理想なのですが、感情的にも難しい場合には弁護士へと相談をしましょう。
いじめの内容などによって最適な方法を提示してもらうことができます。
いじめの加害者の保護者宛てに内証証明書を送付する
内容証明とは誰が誰に向けてどのような内容の文章をいつ送付したのかということが証明できます。
内容証明書を送ることで以下のような効果があります。
・いじめの証拠を掴んでおり、加害者と保護者に対し法的措置も辞さない意思を伝えられる
・いじめの重大性を理解させられる
・反省を促し裁判など、大ごとになる前に示談などの交渉も進めやすくなる
・後にいじめを知らなかったと言い訳ができないようにできる
これは学校側の責任を追及する場合にも有効であり、加害者に伝えたことで裁判上で証拠として提出できるようになります。
これをきっかけに加害者や学校の出方によって対応を決定するといいでしょう。
刑事事件として訴えることもできる
いじめの証拠を提示したのにも関わらず、納得のいく対応をしてもらえない場合などには刑事事件として訴えることができます。
まずは警察署に被害届を提出します。
この時にいじめの証拠があれば警察も受理しやすくなるでしょう。
その後は弁護士と共にいじめの根本的な解決に向けて作業を進めていく流れです。
慰謝料請求などの民事訴訟も行うことができる
いじめで受けた損害を慰謝料で請求することも可能です。
いじめでかかった治療費の請求や精神的な苦痛に対する慰謝料、学校側の正式な謝罪請求などができます。
撮影したいじめの証拠などをもとに、慰謝料の金額を弁護士と相談しながら進めていきます。
ここで紹介した方法は自分一人で勝手に動いてしまうと不利になる恐れがあるので、弁護士や行政書士、警察の相談窓口に相談しながら慎重に進めていくようにしましょう。
オフィスなど職場でいじめが起きている場合の対処方法
社内でいじめを受けている場合、会社に信頼のできる上司がいるのであれば、相談するようにしましょう。
パワハラ防止法の施行により職場におけるいじめの予防は義務化されており、会社側は早急に対応する必要があります。
なるべく大ごとにしたくない場合には、まず会社側と加害者の対応を確認することから始めていきます。
労働基準監督署に相談する方もいますが、基本的に会社内でのいじめには積極的に動いてくれません。自分自身で行動を起こすことが重要です。
解決が難しい場合は、逃げる(退職・転職)するというのも手です。
どうしても会社に残りたい場合は、前述のような「いじめを解消する」という方向に動きましょう。
積極的に対応してもらえない場合には社外の機関へと相談する
いじめを認めようとしなかったり、納得のいく対応ではなかった場合には社外の機関へと相談するようにしましょう。
具体的には以下のような機関があります。
・厚生労働省 総合労働相談コーナ
・NPO法人 労働相談センター
・法務省 みんなの人権110番
・法テラス
あくまでも相談して意見を求めるための機関です。
会社側を訴えたりいじめを認めてもらうために行動すると決めた場合には弁護士へと相談するようにしましょう。
その後は内容やあなたの意向を踏まえて「刑事責任追及による罰金や懲役」や「民事責任追及による損害賠償の請求」などを進めていじめの解決へと歩んでいきます。
学校やオフィスでスパイカメラ撮影するのは違法?
スパイカメラがいじめの証拠撮影に有効なのはわかったんだけど、勝手にオフィスや学校に持ち込んでいいのかな…?
確かに盗撮しているみたいで不安になりますよね。
スパイカメラで学校やオフィスを撮影することの違法性について知っておくことは大切ですよ。
ここでは学校やオフィスでのスパイカメラ撮影の違法性について解説していきます。
合理的な理由があるのであれば問題はない
まず結論からいうと、いじめの証拠を撮影するためといった合理的な理由があれば、学校やオフィスをスパイカメラで撮影しても問題ありません。
2023年4月現在、小型のスパイカメラでの撮影を規制する法律もありません。
ただし、証拠を確実に残したいからと他の生徒や社員の持ち物に黙ってスパイカメラを取り付けたりするのは、訴えられる可能性があるので注意しましょう。
トイレや脱衣所、更衣室での撮影は違法
合理的な理由があれば学校やオフィスでスパイカメラの撮影をしても問題ないと解説しましたが、トイレや更衣室などでは注意が必要です。
都道府県によって細かなルールの違いはありますが、基本的には迷惑防止条例違反になります。
また、2023年6月には「撮影罪」が新設され、以下の通り取り締まり内容や罰則が厳しくなりました。
・他人の下着や性的な部位、姿勢を隠れて撮影、もしくは拒絶ができない状態で撮影する行為が処罰の対象
・300万円以下の罰金あるいは3年以下の禁固刑が科される
いじめの証拠撮影とはあまり関係ありませんが、撮影場所によっては相手に訴えられかねないため、注意しましょう。
撮影した映像をむやみに公表するのはプライバシーの侵害になる
別に下着姿などが写り込んでいるわけでもなく、学校やオフィスでのいじめの証拠撮影のためであっても注意は必要です。
それが撮影した証拠映像の取り扱いです。
学校やオフィスで撮影した映像をいじめの証拠として取り扱う分には違法ではないものの、関係のない第三者に見せたりネットに公開したりするとプライバシーの侵害になる恐れがあります。
証拠になるのか微妙で判断できないからと、家族や友人に見せたりするのは避けて弁護士などの専門家に相談しましょう。
スパイカメラでいじめを撮影する場合によくある質問
最後にスパイカメラでいじめを撮影する場合に関するよくある質問について答えていきます。
スパイカメラが相手にバレたらどうなる?
スパイカメラで周りの了解を得ずに撮影していたのがバレてしまった場合でも盗撮などにはなりません。
その理由は先ほどお伝えしたように、撮影目的が合理的な理由(いじめの証拠を撮影するため)であれば違法とならないからです。
ただし、気まずくなって周りとの人間関係が悪化したり、信頼を失ってしまったりする可能性はゼロではありません。
いじめの様子をスマホで確認できるスパイカメラはある?
いじめの様子をスマホでリアルタイムで確認できるスパイカメラはあります。
IP機能が備わったスパイカメラです。(Wi-Fi機能スパイカメラは10~20m以内のみ)
ネット環境が整っていれば、距離がどれだけ離れていてもリアルタイムでスマホから映像を確認できます。
ただし、カメラの電源が入っていることと、専門のアプリをダウンロードする必要があります。
また、IP機能が搭載されたカメラは介助向けのものが多く、小型のスパイカメラでIP機能が搭載されたものは限られています。
学校にスパイカメラを持ち込んでも大丈夫?
いじめの証拠撮影など合理的な理由があれば、学校やオフィスにスパイカメラを持ち込んで撮影しても問題ありません。
ただし、更衣室やトイレなどを撮影するのは避けましょう。
また、いじめの証拠を証明するため以外の目的で、映像をネットに公開したり第三者に見せてしまうとプライバシーの侵害になってしまいます。
ドン・キホーテなどのスパイカメラでもいじめの証拠は撮影できる?
ネットで調べたらドン・キホーテとか家電量販店にもスパイカメラってあるんですね!専門店のカメラと一緒なのかな?
確かに最近は小型カメラの取り扱いが増えてきていますね!
結論からいうと、取り扱っている商品によります。
一概にはいえませんが、安いスパイカメラになるほど画質が低かったり、バッテリー容量が少なかったりします。
またドン・キホーテであっても価格は高いものの性能の良い小型カメラを取り扱っている可能性もあります。
お店のイメージではなく、販売されている小型カメラがどこのメーカーで性能はどうなのかを確認して選ぶようにしましょう。
ちなみに当ブログでは、品質が保証されている「スパイダーズX」などのブランドをオススメしています。
まとめ
今回は、スパイカメラを使用したいじめの証拠撮影について解説してきました。
学校やオフィスでの暴力や暴言を証明するためにスパイカメラでの撮影は有効です。
ただし、いじめの内容や相手との人間関係によっては話し合いなど段階を踏んだ方が良いケースもあります。
いじめの証拠を撮影する場合には、教室やオフィスに溶け込むようカモフラージュされた小型カメラがおすすめです。
いじめのケースに応じたものを選ぶようにしましょう。
最近ではいじめを認めようとしない保護者や隠ぺいしようとする学校や会社があることも事実です。
いじめにあっている場合には、スパイカメラの撮影も含めなるべく弁護士や探偵事務所など専門家に相談しながら対策をとるといいでしょう。
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